ときどき思い出すふしぎの噺

 私がかつて高校生だったころ、奇妙なことがあった。

朝、始業のチャイムがなり、席につく。担任の先生が教室に入ってくる。そこで、先生が私を2秒ほど凝視する。眉間に軽くシワをよせて、「あれ?」という表情を浮かべている。私は訳がわからず、「ん?」という表情で返す。先生は気を取り直したのか、出席をとり、今日の注意事項を伝える。

 そしてその日の休み時間に、別の用事で職員室まで相談に言った私に、先生はいうのだ。

 

 「今日は休むんやなかったか?用事がなくなったのか?」

 「え?」意味がわからない私。

 「いや、他の先生からそういう電話があったと伝言をうけたんやが」

 

下校して母に聞くも「そんな電話はしていない」という。

 

という出来事が、高校生活で2度もあった。

いまだに解明されていない謎。

 

電話口に出た先生の早とちりか、はたまた同級生のいたずらか。

もしや、私をターゲットにした誘拐計画が2度あったのでは、、、!!

といまだに、妄想を繰り広げてしまう。

 

「世界は、自分のいないところでも回っている」

高校生の私は、首筋を生ぬるい風になぶられるような悪寒を感じながら、そう学んだ。

 

一年に一度ほど思い出すこの謎の、

いつか、真実を知る日がくるかしら。

ふしぎって転がってる。